10月の稽古用手本の一部 生徒さんのお手元へ
先日より金木犀(キンモクセイ)が香り始めた
この時期、冷暖房要らずで清々しく自身の作品に臨めることが何より嬉しい。
墨も乾きやすくなっているようだ。
さて、今月のお稽古は昇段級試験の月。
書けば分かるが、試験課題は通常月より難度は高い。(試験については稽古にて)
生徒皆様へ期待する分、手本にも気合を入れたいところ、手本に関しては、中庸域を提示するのがセオリー。
ただ、どんなにcoolなつもりも書き手の書風は漂う。
それが、師や先生方の提示される書道手本の魅力でもある。
手本の極意(理想)は
文字や古典に敬意と情熱とを持ってニュートラルにして命を吹き込み
修練者は情熱と敬意を持って真意を紐解く
道は果てしない
だから面白い🙆
桂秋の芳香に花を持たせる
小花の麗しきこと
左 一般課題手本 秋冷荻花邉(しゅうれいてきかのへん)、荻花(てきか)はオギの花、かの銘菓は「萩」
※邉:課題のしんにょうの点は一つ
右 photo by Cloris Ying
金木犀の小花:桂花茶や烏龍茶としても重用 茶の色:花を思う美しい黄金色に一息