photo by Steffen Lemmerzahl
ある早朝、上記のフォトを見かけ漠然と眺める
撮影者はヨーロッパ在住
使用された大量の毛筆を並べ、
世界は書道の毛筆であふれている(自身の願望)と言いたげだ
このような風景はアジア圏内で時々見かける
・・・
だが、このえもいわれぬ違和感
そばで目を凝らせばすぐに判明する
上から下まで一束の糸、穂先などない
撮影場は手芸のメッカのロンドン・UK
正しくは、
グレー系に染められた長い糸を、
暖色糸で節状にまとめた束の集合体
手織り等に使用可能な長い糸束である
トリックアートやだまし絵ではない
カモフラージュでもない
視覚的にも
木を見て森を見ず
森を見て木を見ず
短時間でも人間の脳はいとも簡単に騙される
心理学でも錯覚にまつわる有名な事例が種々あるが、単純に錯覚と心理の関係は面白い
さて、書道の基本は白と黒、
モノクロームと対比の美
腰を据えた麗しき毛筆書道の世界へようこそ
モノクロにすれば、正にトリックアートの書道筆
世界は繊維であふれている(天然除く)
ShonoWa-StyleCreAtor YUSUIの観点から