
photoby Les Triconautes
先日立ち寄った喧騒の中のカフェ。
ふと横を見れば、指と編み棒を小刻みに動かして黙々と編み物をする人(ニッター)に出会う。
座るまでは気が付かない程その場に馴染んでいたが、手元にはかなり丁寧に編み込まれた出来上がり間近のセーターが目に映る。その毛糸で織り成した産物と姿にクリエイター魂に火が着き「素敵ですね」と思わずお声がけした。
その人は照れながら会釈をされ、また淡々と同じリズム感で編み始められた。こちらも自身の作業に戻る。
暫くして「ありがとうございます」とシャイな笑顔と共に風のように店を出ていかれた。
実は、もう何年も前に自身も同じ様なことをした経験が。ニット帽を怒濤の早さで数点作る作業が面白いと動物を扱うようにスタッフ始め一人一人寄ってこられただ恥ずかしかった記憶を思い出す(後にニットカフェ)
ちなみに海外でカフェ等アウトドアのニッターは珍しいことではない。
意識なければ日々はあっという間、その中に独自の空間を場と融合させて楽しめる余裕。
年末よりワサワサていた自身に、黒髪麗しき一輪のニッターが時間と空間の使い方を改めて思い出させてくれた。
一時の憩いと共に日々の事件は続く😱
書ノ輪竹ノ輪
筆と編み棒の一期一会