
ユーモア溢れる「顔真卿」展示案内(館内某所に控え目に)
現在、開催中の「顔真卿 王羲之を超えた名筆」(東京国立博物館)
こちらの展覧会の顔となる、普段は台北の故宮博物院が所蔵する「祭姪文稿(さいてつぶんこう)」を観覧するためだけの待ち時間に、現時点で平日でも60分以上、休日はなんと90分以上を要する。(ディズニーの人気室内アトラクションも顔負け😱)
今回アジア圏の方も数多く来館され、人間味溢れたであろう顔真卿は、今日も多くの人の心を掴んでいる。
先日は、来館者が10万人を達する。
顔真卿にまつわることのみならず、書道に造詣が深くなくとも、殷の時代からの書の変遷を柔軟に解説され、また、彼に派生し影響した書家等の作品が日本国内外から数多く集められている。それだけで十分見応えあるが、ポイントを押さえなければ、一度では見収まらない。
また、普段は本やテキストで眺めるだけの重要文化財や国宝級の書作品や拓本そのものが一堂に会して拝めることは、初学者からでも随所に思いを馳せることがあるに違いない。
そして、彼の生き様を知る程に、作品に纏わる生き方をも考えさせられるというもの。
観方はそれぞれの自由。
熱心に見入る観覧者の思いは如何に・・・
展示は今月24日(日)まで
